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あつ〜い!夏がきた〜! パート2 投稿者:P 投稿日:19102年07月16日 10時52分
イニシャルでIとか、S子だと書くと混乱してしますので仮りにIを絵里、S子を宏美として話を続けて行きたいと思います。

放課後、帰宅しようと校庭に出た時でした。
空は、どんよりと曇り空で今にも雨が降りそうだった。
絵里は、一度空を見上げててからすぐに校庭を見渡してみました。
そして、ある一点に目を止めるとため息をつくのだった。
「また、・・・やってる・・・!」
絵里が目を止めた先には、同じクラスの屈強な男子がひ弱な男子をいじめてる姿があった。
そのこうけいは、珍しいものではなく。
このところ毎日見かける姿だった。
絵里がそのことに気をかけるまでもなく、その事は、校内で有名な出来事になっていた。
だからって、教員達が騒ぎ立てることもなく。
そんなこうけいがここ最近頻繁に続いていた。
いい加減うんざりといった感じで絵里は、それをながめていた。
いじめられてる男子を助ける気なんて、絵里には無い。
けっきょくいじめなんて自分で解決するしかないってわかっていたし。
教員に訴えたところで動いてくれるとは、思えない。
でも、毎日それを見るのは、気分のよいもではなかった。

その日の夜、絵里は、机に向かって古びた手鏡の中に映った自分の顔を眺めながら、いじめを行っていた男子生徒のことを思っていた。
「どうして、あんなことをするのかな?あんなやつ、死んでしまえばよいのに・・・・・」
・・・そう・・・だね・・・。
絵里は、思わず呟いた自分の言葉にハッとした。
「何?誰か・・・私の言葉に返事したような・・・気のせい?・・・・まさか・・・・」
さっき呟いた自分の言葉に誰かが返事した・・・・。
そんな錯覚が突然絵里をおそった。
しかし、気のせいだと自分に言い聞かせて絵里は、古い手鏡を机の引き出しの中にしまいこんだ。

つづく。