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六助の大帰省D 投稿者:六助 投稿日:1998年01月14日 23時38分
彼女と初めて逢ったのは初夏の新宿駅のホームだった。会社に嘘をついて急ぎ足で埼京線に乗り込む。新宿駅に近づくごとに期待と不安がよぎる。しかし、不思議なほど冷静な僕がいた。以前から写真を送りあっていたので顔がわからないとい事はない。たぶん。今の状態を僕は把握していない。それが事実だと思う。
彼女との出会いそして、渋谷へ行き。神楽坂と歩いて僕たちは新宿へ戻り歌舞伎町のラブホテルへ入った。
彼女はチャット上でいつも「夫以外の人とキスできるか試したい」って言っていた。僕の役目は彼女に「そんな考えはやめたほうがいい」と諭すことだった。しかし、気がつけば僕たちはベットの中にいた。
彼女とはこれが最初で最後であった。
数日後にお盆の帰省してから帰ってくると。彼女は突然、僕の前から消えた。彼女からの最後のメールはいつもの彼女ではなかった。いつも見る活字なのにこんなにも冷たく感じるのだろう。僕は何度も読み返し原因を考えた。しかし、彼女の言葉から僕は何も見つける事はできなかった。
松本駅について、僕はぼんやりと彼女の顔を思い出そうとした。しかし思い出す事はできなかった。僕はきっとそれを確認したかったのだろう。
僕は松本駅前の商店街を歩いた。暮れも押し迫った通りには若者達や買い物途中の主婦たちでごった返していた。
僕はインターネットで見つけたネットカフェに向かった。
しかし、開いている気配は感じるが、ドアには鍵がかかったままであった。内部を見渡すと隅に誰も使ってなさそうなマックが場違いな違和感を醸し出していた。
次の電車までは2時間弱ある。僕は途方にくれた。
(つづく)

Re:六助の大帰省D 投稿者:こい 投稿日:1998年01月15日 07時36分
悲しい・・・
悲しいね・・・
・・・
… …
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