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六助の大帰省E 投稿者:六助 投稿日:1998年01月19日 23時31分
この帰省でつくづく思ったことがある。それは大荷物の為にあまり街をうろつくことができないことである。松本で2時間。急いで時刻表を広げてみるが、どうプランをたてても予定のスケジュールより早くつくことはなかった。
しかたなく駅デパート地下の喫茶店でぼんやりと時をすごすことにした。目の前のカウンターでは、地元の人らしき人たちがウエイトレスと雑談をしていた。そんな光景をみながら、僕は場違いな所にいるなぁと思い席をたとうと思うが、まだまだ出発には時間がある。隣の婦人は慌ただしくワッフルを食べている。奥では陽気に話す女性たち。時間はあまりにも退屈に過ぎていく。やっと電車出発45分前で喫茶店を出る事にした。出口近くにパン売り場がある。もしもの為に買っておいた。運良くそれは僕の晩御飯となった。一度松本駅を出て。正面入り口を写真に収めた。たぶんもうここにくる事はないだろう。夕暮れが近づいて少しずつ寒くなってきた。出発まであと30分。僕は次に乗る「大糸線」のホームへ向かった。
ホームには松本へ遊びに来た若者たちと帰省に向かう人たち。そして、若干のスキー客がいた。この路線は途中「白馬スキー場」に停車する。今年は雪が少ないとニュースで言っていた。そのせいだろうかどこかスキーに向かう人に元気がないように見えた。しかし、それは彼の表情に僕の心が写っただけではないか。複雑な気持ちになりそうになるなかで静かに電車はホームに到着した。(つづく)