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「播磨科学公園都市」

彼女はふっと彼のことを思い出した。思い出したといっても実際に思い浮かんだのは彼の顔ではなく、「たぬき」そのものだった。羽織袴を着て、かしこまって座っているたぬき。今日、彼のことを思い浮かべるのは二度目だった。一度目は、行きの道で「飛び出し注意！！」とかかれた標識を見たとき。そして二度目は今。一度目に思い浮かべたときから、彼女には
「なんとなく浮かぶのにはっきり思い出せない」そんなもどかしさをずっともっていた。彼女の思い浮かべるのは「たぬき」ではなく、どう考えても「アライグマ」だったからだ。
『へぇー。このへんなんや。』
そういえば今日のパーティーでも、8人もの長い長い祝辞の中でそれぞれの医者の口から
「ほうしゃこう．．．．」という言葉が幾度となく繰り返されていた。彼女には、何の事かさっぱり分からなかったが、とにかく凄いものに違いないということだけは十分伝わった。
「アライグマ」を思い浮かべながら、しばらく走っていると、また例の標識が姿をあらわした。

← 播磨科学公園都市

彼女はおもむろに左ウインカーを出した。向こうのほうで、歩行者用の信号が点滅している。
『よし。あの信号に間に合えば行ってみよう』
お得意の小さな賭けだった。彼女はアクセルを踏み込んだ．．．

つづく

ナハハハハ（＾＾）

場面的には、あんまり進行してませんね。（＾＾；）
第何話からテクノに到着するのかな？
いったい、どういう結末が！？（＾＾；）

えっと、一月のＨＰの感想にも書いてくれてました
羽織袴のたぬき？
あれって、寅だったんですよ！（＾＾；）寅年だから。
いったい、”たぬき”という名前ってどういうイメージがわくのだろう・・・・（＾＾；）

放射光施設は”Ｓｐｒｉｎｇ−８”という名前で、世界に３つしかないものだそうです。
で、そのうちでもきぼはＮｏ．１！みたいです。
今、テクノにいる研究者はほとんどその関連だと思います。（＾＾）

ではでは、、、続きが楽しみだなぁ・・・（＾＾）
早く書いてね！

放射光施設の名前について・・・
Ｓｐｒｉｎｇ−８と書きましたが、ｐも大文字で
ＳＰｒｉｎｇ−８が正しいです。
ＳＰｒｉｎｇという単語は、直訳すると「春」ですが、本当は
Ｓｕｐｅｒ　Ｐｈｏｔｏ　Ｒｉｎｇ　の略だそうです。

すごく大きな（むちゃくちゃでかいよ！）円状の施設で
その円を放射光が加速し、物質の極限の小ささ・・・（＾＾；）
意味分かるかな？

要するに、放射光を利用して
顕微鏡とかで見える小ささのさらに何千・万・億倍もの
小ささを観察できるとのことです。（＾＾；）たぶん・・・

と、昨年の夏。播磨科学公園都市の町開きイベントで
バイトしていた頃。ＳＰｒｉｎｇ−８の説明の手伝いを
したことがあったので、（＾＾；）その時の知識からでした。